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“よっつ屋根の下” 大崎 梢

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そしてこちらは 連作短編集

勤務先の病院の医療事故に内部改革を訴え出て睨まれ
千葉は銚子の病院へ左遷された医者である父に付いて引っ越して来た
小学6年生の史彰
母方の実家は有名製薬会社の経営者で 病院長とも懇意の間柄ゆえ
娘婿の正論を曲げさせようとして出来なかった事に激怒しており
母と妹は実家に逆らう気がなく 一緒についてきて欲しかったが
たった二人での再出発となったのだった
最初は落ち込んでいたものの 友達が出来 周りの人たちの優しさに触れ
段々と銚子の土地に馴染んでゆく史彰
が そこはまだ子供
いつか母と妹が引っ越して来てくれると信じて疑わなかったのだが…

そこから5年後10年後 そして父母二人の出会いと
父 母 妹 それぞれの目から見た家族への思いが綴られていきます
最初は特に辺鄙な場所にだけは行きたくないというプライドにしがみ付き
メソメソしてるだけの自分勝手な母親にイラっときますが
ページを追っていくうちに彼女の中の鬱積した思いが明らかになって
印象が変わってきます
離婚もせず ただズルズルと結果を出さなかったのは何故?と
最初は不思議でしょうがなかったんだけど
長い時間をかけて 自分達が納得いく家族の形を作り上げていくのでした
お見事です

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nightjasmin
Posted bynightjasmin