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“ツバキ文具店” 小川 糸

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かなり前に「食堂かたつむり」を読んで以来かな
あれがデビュー作だったそうで 映画化もされたくらいヒットしましたね
今作はちょっと前に某国営放送でドラマ化してて
それは見なかったのですが(CM見ただけでお腹イッパイ…)
主人公役の多部さんは好きな女優さんなので
読んでいる間中 頭の中で多部さんを思い浮かべてました

さてさてそのドラマCMでは 祖母とぶつかる場面がクローズアップされてて
そういうお話なのかなぁ?っと ちと構えて読み始めました
あまり殺伐としたドロドロなの苦手なんで…
ページを捲るとまず先に舞台となった鎌倉の観光案内的な地図が載ってまして
どうやら実在するお店(主に飲食関係)が書き込んであるようです
って 今どきネットで調べれば分るんでしょうがねぇ
鎌倉というと 田舎者には何だか魔法の響き…
別世界にしか思えないし接点は無いのだが
私より少し年上の警察官だった従弟の 最初の配属先が北鎌倉で
遊びに来たら駅前の美味しい鰻屋さんに連れてってあげるよと言われて
楽しみにしてたんだけど その機会は中々訪れず
従弟は15年程前に病死してしまい 永遠に鎌倉へ行くチャンスが失われてしまいました
(いや 行こうと思えば行けるんでしょうが)
それ以来鎌倉で鰻と聞くと従弟を思い出し 切なくなってしまうのです

物語は
代々代書屋兼「ツバキ文具店」を営んでいた先代の祖母亡き後を継いだ
十一代目鳩子の代書屋としての生業が書かれています
普通 代書屋ってせいぜいあて名書きや賞状祝儀袋の上書きくらいかと思っていたのですが
鳩子の仕事は 依頼者になりきって依頼者の筆跡に似た字で書くという
ちょっと 特殊なある種憑依芸
それゆえ 絶縁状や離婚を知らせる通知をグルグル考えて編み出すという変則技
こだわるのは字や内容だけでなく筆記具から便せん封筒 そして切手にまで凝り
その時の文面もそのまま載ってて 面白かったです
ともすれば 鎌倉のどこそこで美味しい○○を食べただけみたいになりがちなのが
しっかり物語として成り立ってて 読後安心しました
でも やっぱお稲荷さんとか鰻とかムショーに食べたくなったんだけどねぇ
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nightjasmin
Posted bynightjasmin