FC2ブログ

津村節子 ”紅梅”

津村節子 ”紅梅”
作家夫婦の妻 津村さんが 夫 吉村昭氏の最後の日々を書いた作品
超ベテランの作家さん夫婦で 名前くらいは知っていたが 今まで作品を手に取って読んだことがない
最近 東北大震災後 古い方の津波を検証した 吉村氏の”三陸海岸大津波”が図書館に入ってたけど
なんか 敷居が高く(しかも私には難しい)て 手が出ないタイプの作家さんであるな
そんな中 図書館の新刊コーナーでこの本を 手に取って帯を読んでビックリ
吉村氏は もう亡くなられてたんですね
ガンで余命宣告をされた夫の闘病の日々を 作家として家族として 見つめ続けた妻の物語
作品は自身の名前など 変えてありますが ほぼ 本当の事だと見受けられます
やはり 同じ作家同士というのは 夫婦としてやりずらいもんなんですね
お互い相手の本は読まないし批判もしないというのが 掟だったそうで
死を覚悟した後 死後の家族の生活を心配した夫に対し 私だってちゃんと作家として食べているのだから 生活の糧が有る!と 憤る妻に同情しきり
夫もとい男って 絶対妻の仕事や能力を認めたくないものなんですね
にしても 最後の凄絶な氏の最後には 暫く言葉が出ませんでした
自身で死を決めたんですね 残された家族は大変ショックだったと思います
どんなに病気で死ぬと分かっていて覚悟していても 突然事故などで大切な人を失った人と変わらず 肉親の死は受け入れられないものです
何年かかかって やっと心穏やかに過ごせる日々が来ても 決して忘れた訳ではないのです
ただ 少しずつ自分を納得させ 故人のいない日々の生活と折り合いをつけられるようになってゆくし そうでなくてはならないと思う
いつまでも 故人を思ってメソメソする事を廻りに強要されるのはツライ
津村さんも この本を書くことによって 喪が明けたのではないでしょうか
そんな気がします
スポンサーサイト



nightjasmin
Posted bynightjasmin