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“オーリエラントの魔道師たち” 乾石智子

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日本人が想像する どこか雑多で魔法が跋扈する 何処でも無い
異国の地を書かせたら この人が 今一番なんではないかと思う
以前読んだ 「竜鏡の占人 リオランの鏡」もまた そんな世界が舞台だったな
西洋と東欧とアジアの古代と近代が混然一体となって 押し寄せる

この作家さんの名を一番有名にしたのが 「夜の写本師」シリーズで
もちろん前から読みたかったのだが 中々チャンスがなくって
やっと 「夜の写本師」の世界を舞台にした 短編集の今作を読む事ができた
4つの短編集はそれぞれ 同じコンスル帝国内ではあるが 異なった時代で
異なった魔法を使う 魔道師の物語だ
紐や布を結んで魔法をかける魔道 虐げられた女達を守る魔女達の密かな戦い
動物の死骸を使って呪いをかける魔道 そして夜の写本師の前日譚(かな?)
これを読み始めてすぐに 頭の中で勝手に映像化されちゃってましたね
それくらい どの物語からも 強烈なインパクトを受けました
本の末尾に年表が載っていて  そこで一番最後 つまり時代が新しかったのは
魔女達の物語で 井戸の水に溶けていた 古の滅んでしまった魔法を見つけ出し
それを自身に取り込み 人を呪う事は自分の身を削る事だと 安易に魔法に頼ろうとする
女達と自分を戒めながら 静かに深い場所に しぶとく根付かせていく
いつの時代も 女は皆 魔女である なーんてな
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nightjasmin
Posted bynightjasmin