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“離れ折り紙” 黒川博行

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カバーは艶やかな舞う女性 
初出がオール読物と知って 絶対オッサンエロ物(失礼!)だと思ったんだがな
そっち系ではないんで 期待しないでね(何を?)

物語は 京都の金持ちが趣味にあかせて開いた 洛鷹美術館の雇われ館長河嶋と
その恋人で非常勤のキュレーター澤井とそこに関連する 古美術品を扱う人々の
騙したり騙されたりを描いた 中篇集だ
偽物を本物に仕立てて騙す方も凄いが 騙された方は京都の気質だろうか?
異常に世間に知られるのをイヤがって泣き寝入りするか なんとか取り繕おうとする
滑稽な人間模様が繰り広げられます 見抜けなかった己の恥は晒せまいって事ね
大体この澤井という男がまた 毎回ちょっと小銭を稼ごうとして 結構痛い目に遭うという
主役(だよね?)にあらざる お間抜けぶり 作者は絶対京都の古美術を扱う人種を
あまりよろしく思っていない感じがするんだけどねー
他人が騙されるのを見ている分には面白いもんです

タイトルの離れ折り紙とは 近頃TVの何でも鑑定団のお陰で 知ってる人も多いだろう
そのモノが売り買いされた履歴の覚書みたいなもんで
本来ならモノと一緒に付いて回るのだが 出し忘れてそのまま古文書扱いになり
それを利用して それに合わせた偽物を作って 本物として売るという
違法行為が作中にも出てくる 勿論欲に眼がくらんで騙されるほうが悪いんだが
鑑定団を見ていると 騙された人は五萬と出てくるので そんなもんなのかねぇ
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nightjasmin
Posted bynightjasmin