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“暗幕のゲルニカ” 原田マハ

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原田さんといえば ルソーを主人公にした「楽園のカンヴァス」や
モネを主人公にした「ジルヴェニーの食卓」と 有名な絵や画家を描いた作品が有名
そしてこの作品も 「楽園~」でちょこっと出てきた ピカソが書いた絵が主人公になっている
勿論ほぼフィクションの小説だ

物語は 祖国スペインで内戦が激化し ついにゲルニカが空爆され 心を痛めたピカソは
丁度パリ万博のスペイン館の壁を飾る 3.5×7.8メートルの巨大な作品を依頼され引き受ける
出来上がった作品は 戦争の暗さを表すモノクロームで 今までにない作風に人々は戸惑う
その頃付き合っていた 「泣く女」のモデルでもあった ミューズの一人ドラ・マールと
パリに疎開していた スペイン名門イグナシオ公爵家の長男バルドは
反戦のシンボルとなった「ゲルニカ」の破壊工作を恐れ アメリカに疎開させるべく画策するのだった
それと並行して 現代のニューヨーク近代美術館MoMAでキュレーターとして働く八神瑤子は
夫を9.11で亡くし なんとか立ち直ろうと 自身の専門 ピカソの回顧展を企画する
10歳の頃まだMoMAに常設展示されていた 「ゲルニカ」を見て衝撃を受けた事が 
彼女をピカソ研究に向かわせたのだった
折しもアメリカは イラク戦争目前で スペインに返却されていた「ゲルニカ」を
今一度 MoMAで公開することで 反戦の意思を示そうとしたが スペイン側に傷みが激しく
すでに動かせる状態ではないと断られ 断念していた
直後 国連にある「ゲルニカ」の複製のタペストリーの前で イラク開戦を宣告した国務長官の
背後にあるはずの「ゲルニカ」に 暗幕がかけられているのを見て
瑤子をはじめ MoMAの関係者は愕然とする
しかも 暗幕事件の首謀者として非難されていると知り 再び「ゲルニカ」公開を
働きかけるためスペインへ向かった瑤子を待っていたのは バルド公爵だった…

読後 ネットでどこまでが真実でどこまでがフィクションなのか 調べてみた
「ゲルニカ」は公開当時から アメリカに渡りベトナム戦争が激化するあたりまでは
あまり 評価はされていなかったという事実に ビックリした
ピカソといえば「ゲルニカ」なのに~
近代のピカソですら 生存当時は評価はされなかった部分もあったのね
登場人物もピカソとドラと秘書のハイメと MoMAに「ゲルニカ」があった
という事以外は ほとんどフィクションではあるが その当時の空気がなんとなーく伝わります
中々どうして すっげー楽しめました
次は誰を 主役にしてくれるんでしょうかねー? 楽しみです
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nightjasmin
Posted bynightjasmin