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“アイスクリン強し” 畠中 恵

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洋菓子屋ミナと若様組シリーズ(っていえばいいのかな?)の最初の物語で
以前読んだ「若様組まいる」の 時系列では後のお話です

無事銀座に店を構えたはいいが まだ洋菓子が一般的ではなく商売が中々軌道に乗らない
ミナこと皆川真次郎は 鉄道馬車に乗ってる最中物騒な追いかけっこ騒ぎを見かけ
追いかけられていた男を助けたお陰で もう明治も23年になっているというのに 
まだお家再興とか騒いでいる松平藩の落し胤騒動に巻き込まれてしまう
時代はまた戦争へと向かっており ミナと長瀬の幼馴染の成金の娘沙羅の父は
社主を務める新聞を焚きつけて 何かと気詰まりな世相を吹き飛ばす事で
戦争を回避出来ないかと画策
ミナと長瀬もそれに巻き込まれ振り回される毎日だ

若い3人とその仲間達の活動的な明るさに忍び寄る時代の暗さがしっかり描かれてて
面白いだけではないですね 実際この後戦争にひた走るのを知ってますが(物語ですが)
沙羅の父小泉の先見性と 戦争になれば苦しむのは一般国民なのに
それを考えもしない自分勝手な明治政府への怒りが感じられ
生まれながらに立派なお家の華族とか士族とは違い 成金と揶揄はされるが
現実を理解し 国と若者達の未来を憂う感覚には参りました ムチャだけどね
当時の内閣にこのような感覚の人が居たら バカな戦争はしなくて済んだのだろうか
答えの無い問ですね
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nightjasmin
Posted bynightjasmin